夫婦関係って、「わかった!」と思った瞬間に、またズレてしまう。まるで平均台の上でバランスを取り続けているみたいに。
今回は、パパ育コミュのイズミさんをゲストに迎え、にったんと2人でリアルな夫婦の話をしてもらいました。モヤモヤを1週間溜め込んだ話、忍耐と我慢の違い、そして仏教に辿り着くまで——気がつけば、だいぶ”どM”な方向に着地しました(笑)。
1週間モヤモヤを抱えた末に、ちゃんと言えた
イズミ:うちは普段、声を張り上げて怒鳴り合うようなことは1回もないんですけど、たまに気まずい雰囲気が漂うことはあって。この間久しぶりにそれがあったんですよ。
にったん:どんな感じやったんですか?
イズミ:妻の飲み会があって帰りが遅くなったんですよね。それだけじゃなくて、その前からなんとなく「もうちょっと構ってほしいな」って思うことがあって。2人の夫婦の時間をもっと取りたいなって思ってた矢先だったから、モヤモヤしてしまって。それを1週間くらい抱えてたんです。
にったん:ちゃんと言えたんですか?
イズミ:ついに「実はね、最近もうちょっと僕のことも優先して欲しいな」って言いました。そしたら妻が「そういうことだったのか」って納得してくれて。でもその後に言ってくれた言葉が結構響いたんですよね。
にったん:どんなことを?
イズミ:「あなたのことはもちろん優先して考えてるよ」って言ってくれた上で、「でも日々生きていると、手がかかるかどうかってことがすごく大きいんだよね」って。子どもたちはまだ小さくて手がかかるし、仕事も自分だけじゃコントロールできないことが多い。だから結果的に、手のかからないあなたに使える時間が少なくなってる、って。
にったん:なるほどな。要するに手がかからないから、一緒に何かする時間が少なくなって、優先度が低く見積もられてたってことか。
イズミ:そう。僕が勝手にモヤモヤしてただけで、妻はちゃんとその理由を自己分析できてたんですよね。それが言葉になって聞けたことで、ちょっと救われました。
同じ言葉でも、届くかどうかは「信頼関係」で決まる
にったん:大体そういうことをどちらかが言うと「何言ってんの」って跳ね返されて終わり、ってなりがちじゃないですか。なのにちゃんと真摯に受け取ってもらえたのって、すごいなと思って。
イズミ:それはやっぱり、信用関係じゃなくて信頼関係がどれだけ積み重なっているか、だと思うんですよね。言ってもいい、何かを言っても受け入れてもらえる、って思える関係かどうか。
にったん:それを言える関係、ってことやね。
そしてもう一つ、にったんが気になったのが「言語化できてる」という点でした。
にったん:うちの奥さんは怒ったりはしないんですけど、なんで自分がそれが嫌なのか、何でそれが嬉しいのかをうまく言葉にするのが苦手で。感覚的なところを説明しようとすると、途中で喋らなくなっちゃうんですよね。だからこっちもどうしたらいいのかわからなくて、やきもきすることが多くて。
イズミ:そういうときはどうしてるの?
にったん:待ちます。すぐ答えを出そうとしない。自分と同じ速度ややり方を相手に求めてしまうと、たいていうまくいかないので。いらついてるときはなかなかできないんですけど、焦って答えを出そうとして計算ミスするより、待った方がいい。
「忍耐」と「我慢」は、似てるようで全然違う
ここから話は、夫婦関係における”耐える”ことの意味に変わっていきます。
イズミ:忍耐ってよく言うじゃないですか。夫婦関係には忍耐が大事って。でも何でもかんでも一方だけが忍耐を余儀なくされてる状況って、それはそれで不健全だなとも思うし。矛盾してるよなって。
にったん:忍耐と我慢って、自分の中では別のものやと思ってるんですよね。
イズミ:どう違うの?
にったん:たとえば妻の答えが出るのを待つのは忍耐。でも妻の悪口をひたすら聞き続けるのは我慢だと思う。今自分がやってるのは忍耐か我慢か、っていうのは常に考えた方がいいなって。
イズミ:基準としては、ストレスがあるかどうかかなと思うんやけど。
にったん:我慢やなって思うときは、どちらかだけがいい思いをしてて、片方はただただ嫌なだけって状態。忍耐として耐えれば、どちらもいい関係のWin-Winになれるっていう可能性があるかどうか、かな。これをやってても意味ないって思うものは我慢、って感じ。
イズミ:自己犠牲にならずに、「これ以上はごめんなさい」って言える勇気も同じくらい大事やと思う。その線引きがちゃんとできるかどうか。
仏教に辿り着いたら、苦しみが”修行”に変わった
にったん:子どもができてから、なんか滝に打たれる修行みたいな感覚になってきて(笑)。どんだけ耐えられるかゲームみたいな。
イズミ:だいぶどMやね(笑)。
にったん:それを教えてくれたのが仏教で。ずっと前から仏教を学んでいて、「人生は苦しみである」っていう話があるじゃないですか。それを知ってから、逆に楽になってきたというか。
イズミ:幸せを求めることも大事やけど、そもそも人生は苦しみに満ちてるっていう前提でいなさいよ、っていう教えやもんな。
にったん:西洋的な思想って、目に見えるメリットや合理性には強いけど、一人一人の幸せとか豊かさってところになると、どこかつじつまが合わなくなってくる気がして。西洋の心理学もある程度まで行くと頭打ちになるんですよね。
イズミ:わかるわかる。その感覚わかる。
にったん:如何に短期的に利益を取るかじゃなくて、如何に相手のために自分が損できるか。その損できた量が、自分の器の大きさとイコールみたいな感じで。そう思ったら「損した方がいい」って発想になるから、嫌なことやつらいことがあったとき、これは悟りへの一歩だぞ!ってなるんですよ(笑)。
イズミ:昨日より器がでかくなった!みたいな(笑)。
にったん:しかも、その大変さやしんどさに感謝できるようになったらかっこいいよなって。本当に結婚して子どもができてからじゃないと、この苦しみには辿り着けなかったと思う。子どもがいるから、苦しみを苦しみとして受け入れるしかないっていう。
イズミ:一度絶望を味わわないと、感謝ってわからないもんやもんな。
にったん:ありがとうってまだ心からは思えないけど、思いたいよなとは思ってる(笑)。まだまだ修行中です。
パパ育コミュは”どM”が集まる場所(褒め言葉)
にったん:パパ育コミュの人たちって、みんなこういう”どM”ができるというか、したいと思ってる人の集まりだから、一緒に頑張れるんですよね。
夫婦関係は、楽にはならない。でも、苦しみの意味が変わると、少しだけ軽くなる。
あなたも一緒に、修行しませんか(笑)?
悩んでいる方は、ぜひ仏教や東洋思想もちょっと覗いてみてください。人生をどう生きるかで悩んだ人たちが長い時間をかけて磨き上げてきた知恵が、意外と夫婦関係のヒントになるかもしれません。
一緒に悩んでいきましょう!



