
ご相談内容
相談というより、愚痴に近いのですが……。
あるイベントの時期のことです。パートナーは、職場の人たちや親族への気遣いはきちんとこなしていました。でも私に対してだけ、「バタバタしていて準備を忘れていた」と言って、何もしてくれなかったんです。
「忙しかったから」という言葉が引っかかっています。外への義理はちゃんと果たせているのに、同じ理由が私にだけ適用されるのはなぜだろう、と。言葉と行動がかみ合っていないというか、自分の優先度の低さを突きつけられているようで、ずっとモヤモヤが抜けません。
愚痴っぽくてすみません。ただ、この違和感をどう整理したらいいのか、わからなくて。
にったんの回答
イベントへの感度は、夫婦が長くなるほど変わっていく
夫婦生活が長くなると、誕生日や記念日といったイベントに対して感度が低くなってしまうもので、まぁそりゃそうですよね。付き合う前だったら、それにかこつけてプレゼントして気を引くというのはまぁ上等手段ではありますが、ずっと魚に餌をやり続けるような感じから、餌をやらない感じになっていく——お互いそういうふうになってしまうのはあることだと思います。ただ、その「餌をやらない感じ」というのは、男女で実は微妙に背景が違うように思います。それはまた別の話として置いておいて。
相手の言動より、まず自分の行動を振り返る
今回は、パートナーの言動の不一致について考えるよりも、自分自身の行動を振り返るほうが建設的じゃないかと思います。人を変えることはできませんからね。パートナーが不倫をしていないという前提でお話ししますが、ご相談者さんである旦那さんが、少しずつ奥さんとの「友人関係的な段階」をすっ飛ばしているというか、そこに少しずつひずみが入っていってしまっているのではないかと思います。
関係はじわじわ変わる。だからこそ、向き合おう
当然、関係を悪くしようとしてやったわけではないにしても、お互いに少しずつ傷つき合っているわけですから、過去にこういうことがあったと解説できても、それだけでは解決にはなりません。これからどうしていったらいいのかを考えていくべきだと思います。「今まで俺、一体何してたんやろ」みたいなことを思うかもしれませんが、関係ってだんだん悪くなるものですから、一つのわかりやすい出来事で変わるというものでもないと思います。お互いに向き合っていきましょう。きっと、全く気づいていないところで相手を嫌な思いさせていることが、たくさんあるはずです。
NLP的補足
ふたりのあいだで起きていること——「ネガ自立の取り合い」
NLPの「人間関係マトリクス」という考え方では、人の関わり方を「依存/自立」「ポジティブ/ネガティブ」の組み合わせで整理します。その中の一つ、「ネガティブ自立」とは、「人に頼らず自分でやる」というのが表向きの姿勢でありながら、その背景に「認められたい」「自分のほうがちゃんとしている」という気持ちが隠れている状態です。
今回のケースで言うと、ご相談者さんもパートナーも、おそらくどちらも仕事がよくできて、しっかり者。だからこそ、無意識のうちに「私のほうが気を遣っている」「私のほうがちゃんとやっている」という意識が働きやすくなります。これがいわゆる「ネガ自立の取り合い」の状態です。
「大切にされていないかも」——そこに潜むネガ依存
一方で旦那さんの側には、「自分は大切に思われていないのかもしれない」という不安な気持ちも出てきているかもしれません。これを「ネガティブ依存」と呼びます。表面上は強がっていたり、何でもないふりをしていたりするけれど、心の奥では「もっと気にかけてほしい」という気持ちがある状態です。
ネガ自立とネガ依存が交差するとき、ふたりの会話はどこかかみ合わなくなります。お互いに「ちゃんとやっている自分」を守ろうとするあまり、相手への配慮が届きにくくなるんですね。
じゃあ、どうする?
これをどう解きほぐすかは、やはり話し合い、そして少しずつ深掘りしていくしかありません。「なぜあのとき、ああいう行動をしたのか」「自分はどんな気持ちだったのか」——そうした対話を積み重ねることが、ネガ自立の取り合いから抜け出す第一歩になります。
愛する人と生きていくーーその決断に勇気を。





