
ご相談内容
夫婦で育休を取っていて、夫は普段、子どもとよく遊んでくれるいいパパです。でも……子どもが遊びの途中で諦めたり、うまくできなかったりすると、強い言葉で責めることがあります。失敗したときに「どんくさい」「センスがない」といった言い方をしたり、子どもがぼんやりしていて返事がないとキレて「お前とは話さない」と言い出したりします。
第二子が生まれてから、そういうことがきっかけで不機嫌になり、一日中部屋に引きこもることが増えました。ひどいときは、上の子を長時間無視したり、冷たく接したりします。私が注意しようとすると「俺なんか必要ない、出ていく」と自己嫌悪モードに入ってしまいます。
怒りがおさまらないとき、壁を殴ったり、自分の体を打ちつけたり、物を壊したりすることも続いています。
夫婦で何度も話し合ってきて、夫自身も「このままではいけない」と感じているようです。でも、どうすればいいのか……。子どもはパパのことが大好きなので、離れることも簡単には考えられなくて。本当にどうすればいいのか、悩んでいます。
にったんの回答
アンガーマネジメントでは届かない場所がある

大変さはよくわかります。心理学的にはエディプスコンプレックスなどと言ったりもしますが、そんな単語一つでまとめられるようなものでもないと思います。最近はアンガーマネジメントも注目されていて、自分の感情をコントロールできればと思って学ばれている方も多いのではないでしょうか。それはそれで良いことだと思いますが、私の意見としては、薬と同じで対処療法にしかならないと感じています。
大きな悩みがない方には有効かもしれませんが、根本に何か大きなものを抱えている場合には、対処療法以上のものにはなりにくいと思います。私の意見としては、面倒くさいけれども、旦那さんの中にあるネガティブなものを一つずつ癒していくしかないと思います。
怒りの奥にあるのは、昔の自分への仕返しかもしれない
おそらく旦那さん自身も無意識に反応してしまっているので、何がきっかけになっているのかを見つけるのはかなり苦労すると思います。ただ、おそらくお父さん、もしくはお母さんや子どもの頃にお世話をしてくれた人に対して、嫌なことをされたことへの仕返し・報復をしているだけだと予想できます。当時は父親という存在が偉大すぎて言い返せなかった。自分の意見があっても聞いてもらえなかった、言えなかった。そうなるまいと思えば思うほど、自分も同じようになってしまっている。
だから、小さかったころのわかってもらえなかった自分を思い返して、自分の父親にも育てることの辛さや大変さがあったんだということをわかってあげて、一つずつ癒していく必要があると思います。
夫婦で根気よく、一人で抱え込まずに
これはかなり骨の折れる作業ですが、夫婦として根気よく関わっていってあげてください。その中で、ご自身としても、そういう旦那さんを選んだことの意味みたいなものが見つかってくるはずです。お二人だけでは難しいので、友人に手伝ってもらったり、コミュニティでお話を共有するなどしてみてください。
NLP的補足
ネガティブ自立が連鎖するとき
おそらく旦那さんのお父様は、ネガティブ自立がかなりきつかったのではないかと思います。それによって旦那さんはポジティブ依存のホームに飛ばされてしまいました。ただ、自分の中にも「できる」という自信を無意識的には持っていたので、独立した後や家族を持ったときに、ネガティブ反転してネガティブ自立の方になってしまうというのを繰り返してしまっているのではないでしょうか。
子どもの「依存行動」と親の「ネガティブ自立反応」
お子様が依存の方に飛んで、わざとミスをしたり痛めなことをする。それに対してネガティブ自立という反応——イライラしたり、注意したり、馬鹿にしたり、無視したり、強くきつく当たるという出方になっているんじゃないかと思います。なので、自分がただ単純に反応しているだけだということがわかれば、その反応をやめるかどうかを選ぶことができると思います。
かなり難しいとは思いますが、今自分がネガティブ自立になったなと自覚できるようになることで、少しずつ変わっていけると思います。ちょっと頑張ってみてください。
まとめ
怒りの根っこにあるのは、今この瞬間の出来事だけではないかもしれません。子どもの頃にわかってもらえなかった自分、言えなかった気持ち——そういうものが、気づかないうちに今の反応をつくっていることがあります。一つずつ、丁寧に。夫婦で歩んでいけますように。
愛する人と生きていくーーその決断に勇気を。





