パパ育コミュの運営メンバー・イズミさんは、手帳サークルのリーダーです。10数年来の仲間でもある彼に、手帳サークルのこと、手帳との向き合い方、そしてパパたちの「ご機嫌な毎日」について、じっくり話を聞きました。
手帳サークルってどんなサークル?
コンセプトは「手帳を使ってご機嫌な毎日を送ろう」なんですけど……ご機嫌で過ごせるなら手帳を使わなくてもいいよ、っていうくらいゆる〜いサークルです(笑)。
手帳って、何か書きたいけど続かないとか、スケジュールだけ書いてそれで終わりとか。最近はスマホも便利だから手帳自体つけてないっていう人も多いですよね。自分もこのサークルに入るまではあんまり使ってなくて、スケジュール管理は全部スマホでしてました。やっぱり手で書く方がいいんですかね?
そうなんですよ。僕も今まで何回も挫折してきて。スマホアプリ、タブレットのノートアプリ、いろいろ試してきたんですけど……やっぱり「紙にペンで書く」のが体感として一番いい、という結論に至って。そこから手帳にのめり込んでいきました。
スケジュールだけじゃない。手帳でメンタルケアも
予定を書くのはわかるんですけど、それ以外に何を書いてるんですか?
デイリーのリフィルを見開き2ページ使っていて、スケジュールやタスクに加えて「良かったこと・反省点・改善点」をセットで書いています。手帳サークルでは「GoodBadネクスト」と呼んでいます。
それと、気づいたらスケジュール帳が仕事のことばかりになってしまうんですよね。でも仕事は人生の一部に過ぎないので、家族と過ごした時間や今日ありがたかったこと、自分が誇りに思えたことなども書き留めるようにしています。
タイムマネジメントだけじゃなくて、メンタルヘルスの面でも役立ってるって感じですね。
めちゃくちゃ役立ってます!人生全体を俯瞰して見るきっかけになっています。
毎週土曜日の朝5時半。「精神安定剤」になった場所
手帳サークルはもう1年以上、毎週土曜日の朝5時半からやってますね。育児や家事で忙しくてなかなか振り返れない中で、あえて時間を取るってことの良さがわかってきた気がします。
ありがとうございます、狙い通りです(笑)。
最初は振り返りに特化したことを真面目にやっていたんですけど、最近はみんなが慣れてきて。育児への気づきや「今週こんなことあって」という話、なかなか外では言いにくいことも吐露してくれるようになってきました。蓋を開けたら「それ、めっちゃわかる!」って盛り上がって。自分だけじゃなかったんだ、って精神的に安定できる空間になっていますね。
解決策を出すわけでもなく、「ブチギレました」ってただそれだけの話をするだけでも、みんなもあるんやって。聞いてもらえただけで良かった、って。毎週土曜の朝にそれがあるってだけで、ほんとに精神安定剤みたいです。
そうそう。そういえば最近、手帳サークルでブラウンさんが教えてくれた「休み方の本」を読んでみたんですよ。そしたら「毎週土曜日の朝に手帳を開くことをおすすめします」って書いてあって。「やってるやん!」って(笑)。自分たちが好きで始めたことにちゃんと効果の裏付けがあったんだ、って嬉しくなりましたよ。
ブラウンさんって全く聞いたことない本を勧めてくるんですよ。普通に生きてたら絶対手に取らない本ばかりで、知見が広がりますよね。
ほんとそう!人から勧められた本って読みやすかったり、読むきっかけができたりして。ブラウンさんが言わへんかったら絶対読まへんやろなっていう本もいっぱい読んで、人間としての幅が広がる感じがします。
毎週会って仲良くなってるし、オンラインとは思えない繋がりができていますよね。しんしんさんやブラウンさんもそうやし、直接会ったことないのにほぼ毎日LINEしてる人もいて。本の感想とか「Audibleで聞けるようになったよ」とか来るから(笑)。
もう彼女みたいですね(笑)。
やっぱり毎週決まった時間に集まるっていうのが大事な軸になってると思います。毎月の運営ミーティングは議題があるから議題に沿った話しかできないけど、手帳サークルはこれを話さないといけないとか決めなきゃいけないとかが何もないから、距離が縮まりやすいんですよね。
社会実験みたいな感じもありますよね。女性って井戸端会議みたいなのが好きじゃないですか。でも男ってあんまりそういう場がなくて。
そうなんですよ。「今週こんな本読んでさ」とか「こんな出来事があってさ」って、感情が動いてつい話したくなることって生きてたら結構あるじゃないですか。それを吐き出せる場所が週に1回あるっていうのが、思わぬ発見でした。
嫌なことがあっても「今度土曜日に喋ったろ」ってなるから、全部ネタになるんですよね(笑)。土曜日に話すようにメモしておく、みたいなことも自分はやっています。
にったんの手帳&タスク管理術
にったんは普段、どうやって振り返りやスケジュール管理をしてるんですか?
妻や子どもとの予定は「タイムツリー」っていうスケジュールアプリで管理して、自分1人のプロジェクトやパパ育のことは手帳でやっています。
寄藤文平さんが作った「yPad」っていうノートです。iPad2枚並べたくらいの大きな見開きで、左ページは横軸の時間割(何時から何時まで何をする)、右ページは縦軸でプロジェクト管理ができる。横のスケジュールと縦のカレンダーが見開きで一緒になってるイメージです。
📒 yPad(ワイパッド)とは……デザイナーの寄藤文平氏が考案した手帳。1週間の時間軸と複数プロジェクトの進捗を同時に見渡せる独特のフォーマットが特徴。
あれ、1回試したことあるんやけど難しくて。どうやって使いこなしてるの?
気合ですね(笑)。朝起きたら絶対これを開く、って決めるしかなくて。でも慣れてくると、これをやらないと何をしたらいいかわからなくなってくる。
そう。yPadは2週間ごとにプランを立てる形になっていて、「この2週間でこのプロジェクトをやる」と決めたらマーカーで何曜日にやるかを引いていく。終わったら取り消し線を引いて、できたかどうかを毎回振り返る感じです。
この日にやるって決めて、でも外的要因とか気分とかでできないこともあると思うんやけど、やるコツって何かある?
もう手帳を見るしかない、ってことですね(笑)。たとえば「〇〇の記事を書く」って書いて、火木金でやろうとしたのにできなかったら、次の週も同じことを書き写す。何回も同じことを書いてたら、「なんでまたこれ書いてんねやろ」ってなるんですよ。
そのときに「本当にこれ書かなあかんのか」「やった方がいいのか」って判断できる。書き写すタイミングで、そのタスクを続けるか手放すかをちゃんと問い直せるんです。
なるほど。これって本当にやるべきタスクなのかを振り返りのときにチェックしてるんやね。わかる、自分もやるやる詐欺してること多いもん(笑)。
あとは、重要だけど緊急じゃないやつはポストイットに書いてパソコンに貼って、上から順番に外していく。ルーティンもメモにして貼ってあって、「椅子に座ったらこれをする」「21時になったら立ち上がって水を飲む」まで書いてます。
自分、頑張ろうと思ってもできひんタイプなので(笑)。だからこのルーティンを考えるのに3日くらいかけて、「よし、これで行こう」ってやってます。あとは朝4時半・9時半・12時・13時の4回、GeminiにAIに今日やるべきことを優先順位つけて教えてもらうように設定していて。子供たちが起きてくるまでに「まずこれをしましょう」って言ってくれるんですよ。
使いこなしてるなあ。でもそれでご機嫌に過ごせてるんやろうなって感じがするわ。
努力はしてるかな(笑)。ちなみにイズミさんはAI使ってるんですか?
スケジュール管理にはほとんど使ってないですね。Googleカレンダーを使うけど、それ以上はあんまり。仕事に引っ張られてワーカホリックになって家族との時間がなくなって……みたいなことが前にあったんで、なるべく余白を意識してスケジューリングしています。
タスクは役割ごとに週3〜6個くらい出して、空き時間にやる、って感じで。土日の朝に1週間分をスケジューリングしているから、そんなにAIに頼る場面がないかな。
確かに。AIを使いすぎて逆にコスパが悪くなるっていう話もよく聞くようになりましたよね。わからんでもないなって。
モーニングページという習慣
イズミさんのモーニングページの話も聞きたいな。手帳とは別にやってるんですよね?
そうです。A5サイズの別のノートを使っていて、朝起きて1ページ、書きたければ2ページ。手帳は前日の振り返りと今日の計画を書くんですが、モーニングページはルールがあるようでない、その自由さがいいんですよ。
「書くことない」って書いてもいいし(笑)、めちゃくちゃイライラしているときは書き殴ることもある。感情のはけ口を1人で作れるのがいいですよね。
📒 モーニングページとは……ジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことをやりなさい。』で紹介されている習慣。毎朝、思ったことをひたすら紙に書き出すことで、頭の中を整理し、潜在意識を引き出す効果があるとされています。
モーニングページって、顕在意識のパワーをなくして潜在意識を呼び起こすためのものなんですよね。頭でっかちになって直感で判断できない人にすごく効果があると思う。自分もやっていて実感しています。
僕も日記とか振り返りって苦手で、夜は手帳を開かないんですよ。17〜18時に仕事が終わったら基本もう開かない。その分、翌朝起きたらすぐ手帳を開いて昨日を振り返って、そのままモーニングページに移るっていう流れにしています。
完璧に使おうとしなくていい
手帳って、開いていたら空白を埋めたくなるじゃないですか。書けなかった日が続くと「また今日も書けなかった」って気になってしまう。自分も未だにそうなることはあります。
でも全然それでいいと思っていて。体調が悪いときや本当にしんどいときは「もう今日はいいか」って決めて、1週間くらい書かなかったこともある。そのくらいラフに手帳と向き合う方が、結果的に自分の今の状態がわかる。完璧に全部埋めようとしない方が続きますよ。
自分もiPadを4分割して日記的なメモをずっとつけていて、1ヶ月前の悩みを見返したら「こんなしょうもないことで悩んでたんや」ってなる。それで今の悩みも大したことないなって、少し俯瞰した目線が持てるようになるのがいいなと思ってます。
新しいメンバーが入ってくると価値観や趣味趣向が広がって、「そういう世界もあるんや」って気づきがあったりもします。しんしんさんとかブラウンさんが来てくれてから、また手帳サークルの幅が広がりましたよね。
とにかく1冊持って、手帳サークルに来てください!ってことですね(笑)。
そうです(笑)。比較的ご機嫌な仲間が集まっているので、否定も肯定もせずただ聞いてくれる、話しやすい場所です。出席できない週があっても、遅れてきても全然OK。子どもが起きてきたら抜けてもいい。朝起きれたら、気軽に覗いてみてください!
📓 今日のまとめ
- 手帳サークルのコンセプトは「ご機嫌な毎日を送ること」。手帳はあくまで手段。
- スケジュールだけでなく「GoodBadネクスト(良かったこと・反省・改善)」を書くことでメンタルケアにもなる。
- 毎週土曜朝5時半に仲間と振り返る時間が「精神安定剤」になる。男性版・井戸端会議。
- タスクを書き写すことで「本当に必要か?」を問い直せる。やるやる詐欺を防ぐ仕組み。
- モーニングページは感情のはけ口+潜在意識を引き出す習慣。
- 完璧に使おうとしないことが、手帳を続けるいちばんのコツ。