
時間とは、人が出来事やその変化を把握したり、整理したりするために必要な、基礎的な概念です。私たちは、この時間を「時間軸」として認識する能力を持っていて、過去・現在・未来のそれぞれの出来事を、空間的なイメージとして捉えることができます。これらをひとつの線につなげたものを、タイムラインと呼びます。
タイムラインは、一般的に2つの種類に分けられます。
- インタイム:アソシエイトした(主観的な)状態
- スルータイム:ディソシエイトした(俯瞰的な)状態
「アソシエイト」とは、その場面の中に自分が入り込んで、自分の目で見て、自分の体で感じている状態のことです。反対に「ディソシエイト」とは、その場面から少し離れた場所に立って、自分自身を含めた光景を、外から眺めている状態のことです。
図のように、インタイムは、過去から未来へ続く時間の線の「中」に自分が立っている状態です。時間が自分を通り抜けていくようなイメージで、今この瞬間を主観的に、ありのまま体験しています。
一方、スルータイムは、過去から未来へ続く時間の線を、少し離れた場所から見ている状態です。自分自身も含めて、時間の流れを俯瞰的に眺めているイメージです。
たとえば、子どもの行事やイベントの最中に「今この瞬間を全力で楽しむ」というのはインタイムに近い感覚です。逆に、後から振り返って「あのとき、こうしておけばよかったな」と俯瞰して考えるのはスルータイムに近い感覚です。どちらが良い・悪いというものではなく、場面によって、両方の視点を使い分けられることが大切です。


