4MAT
4MATとは、米国の教育者バーニス・マッカーシー(Dr. Bernice McCarthy)によって、あらゆる年や特別支援の子どもたちの教育の経験をベースに、さまざまなタイプの態度を含めて、インパクトを与えることができるように開発されたモデルです。1979年にスタートした後、急速に企業や政府など多方面で活用されるようになりました。
4MATという名称は、フォーマット(Format)と、4つのプロセスに区分けされていることの頭文字になっています。
以下のように、その4つのプロセスが区分されています。これらを理解し計画しておくと、時間の長さや状況にかかわらず、要点をおさえ、伝わりやすい表現ができるようになります。また、NLPの言語パターンやメタプログラムなどのスキルを活用しながら、伝えることもできるでしょう。
- WHY なぜ
- なぜそれを聞く必要があるのか?
- 知ることで、できることによる良いこと、快感、ベネフィット
- 知らないこと、やらない場合の損失、痛み
- モチベーションを高め、好奇心を持って聞くステイトを築く
- HOW どのように
- 実際の手順や方法
- 全体のプロセス
- デモンストレーション
- エクササイズ
- WHAT 何
- 知ってほしい情報(これは何か?)
- 名前、内容、歴史、コンセプト、原理、何をするのか?
- 数字や証拠
- やることの概要
- WHAT ELSE (IF) 他に何に活用できるか
- 活用、応用の可能性の示唆
- 学んだこと、知ったことによって、現実の生活に、どのように活用できるか質問し、想像を促す
- ディスカッションすることで、アイデアをシェアして、学びを未来につなげ、活性化する。
4MAT 活用例
この4MATそのものを、4MATで表現すると、例えば以下のようになります。
- WHY なぜ
- あなたが、何かを伝えようとするとき、うまく伝わる時と、あまり関心を寄せてもらえない時があると感じませんか?
- どんな時でも、どんな相手であっても、あなたの話に興味を持って集中し、より良く理解し、理解してもらう方法があったら良いですよね?
- HOW どのように
- あなたが何かを説明するときには、最初に「WHY=なぜ」から始めてメリットや目的を伝え、2番目に「WHAT=何」を含めたコンセプトなどを伝えます。それから3番目に「HOW=どのように」について、全体のプロセスを提示しながら伝えます。さらに、実際にデモンストレーションを行ったりします。最後に4番目には「WHAT ELSE、WHAT IF=他に何に活用できるか、もし他の状況だったらどうなるか」を伝えていくことで、聞き手のモチベーションを維持しながら、未来の可能性に繋げることができます。
- WHAT 何
- それを可能にするのが、4MATと呼ばれるモデルであり、4段階にわたって、効果的に伝えるプロセスです。
- 4MATは、米国の教育者バーニス・マッカーシーが、多くの子どもたちの教育に携わった経験を通じて完成させたもので、その後さまざまな分野に広がってきました。
- WHAT ELSE (WHAT IF) 他に何に活用できるか
- この4MATのスタートは教育でしたが、その後、プレゼンテーション、リーダーシップ、マネジメント、セールス、交渉、問題解決、戦略、創造力の発揮など、数多くのシーンで活用することができます。
- こちらの4MATを理解しておくことによって、時間の長さにかかわらず、ポイントを抑え、聞き手のモチベーションを維持しながら、伝えられるようになります。