スライト・オブ・マウス

 スライト・オブ・マウスは、マジシャンなど手の巧みな技を見せるスライト・オブ・ハンド(Sleight of Hand)の言葉から作られたスキルの名前です。リチャード・バンドラー博士をはじめとする、言葉を巧みに使って相手の否定的なビリーフを見事に変化させることに長けた人たちの言葉のパターンを研究したものです。

 ビリーフは、因果関係や複合等価の形で考えます。クライアントが持つビリーフに対して、いくつか、あるいは、時にはたったひとつのスライトオブマウスを投げかけるだけで、制限していたビリーフがきれいに壊れ、新しい見方ができるようになります。

  1. 意図(Intention):このビリーフの肯定的な意図や目的は?
  2. 再定義(Redefine):何か違ったより肯定的な意味合いを持つ言葉に言い換える
  3. 結末(Consequences):そのビリーフを持ち続けることでどうなるか?
  4. チャンクダウン(Chunk Down):ビリーフに定義づけられた一般化を崩すように、小さな要素やチャンクにする。
  5. チャンクアップ(Chunk Up):ビリーフの言葉に関連した大きな分類やチャンクの言葉はどのようなものか?
  6. メタファー・例え(Metaphor・Analogy):このビリーフに基づいた一般化にチャレンジするような、類似したメタファーやたとえ話や寓話。
  7. フレームサイズを変える(Change Frame Size):時間のフレームや、異なる人数や対象など、見方を大きくしたり小さくしたりすることによって、そのビリーフの意味合いを変える。
  8. 別のアウトカム(Another Outcome):そのビリーフによって示された状態よりも、よりよい成果にシフトさせる。
  9. 世界モデル(Model of the World):ビリーフに対して、全く異なる見方を提供するような世の中のモデル。
  10. 現実ストラテジー(Reality Strategy):現実的に、どのような事実が、そのような見方を作っているのか?
  11. 反証(Counter Example):このビリーフにマッチしない例外を挙げる。
  12. 基準の階層(Hierarchy of Criteria):このビリーフに関わっているクライテリアよりも、もっと重要なクライテリアを再確認し強化する。
  13. 言葉自体に適用(Apply to Self):このビリーフの言葉そのものを使って、ビリーフを茶化したり再評価する。
  14. メタフレーム(Meta Frame):ビリーフについて、継続的で個人的に関わっている状況のフレームから評価する。ビリーフについてのビリーフを確認する。

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