妻の「お腹いっぱい?」が誘導質問に?食事しつけの本質と父の関わり方

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【お悩み相談内容】妻の「お腹いっぱい?」が誘導質問に?

妻との関わり方の相談です。長文すみません。 4歳娘はご飯をあまり食べたがりません(そしてかなりの敏感期です。。)。妻は毎食事のあと娘に「お腹いっぱいになった!?」と高圧的な語気で聞くのです。背景として妻はもっと食べてほしいというのが常にあります(妻はご飯を食べるのが好き)。 娘は「いっぱいになった」返しはするのですが、最近はそう言わないと食事終了にならないというのがわかってきたようです。。 仮に「なってないけど食べたくない」としてもそう思ったままをいうと「じゃあ食べろ」と言われるのもわかってきるようです。これって質問の形をした誘導ではないかと思うのですがいかが思いますか?妻は常々自己肯定感を育みたいといっていますが逆のコミュニケーションのように感じます。そしてさらに困っているのがこれを妻にいっても中々理解したり、気づきとして受け取って貰えないことです。 妻は妻で悪意他意はないし、毎日2児の子育てで目一杯なっているのはわかるのでサポート/ケアに努めているのですが、それでも妻特有の生い立ちや性格特性から中々難しいようです。。ある程度仕方ないと、許容/諦めるしかないかなとも思っていますが毎日目につくので気になって気になって私が限界、、 娘がご飯を食べないことに困っているのではなく、娘がお腹いっぱいなのに無理に食べさせようとする妻に問題意識をもっています(結果として娘が食事が苦痛になり抵抗して段々食べなくなっているという感じです)

にったんの回答(個人的見解)

時折こういったケースの話は耳にします。見方によっては奥様に問題があるようにも思えますが、建設的に考えるなら「奥様に問題がある」と捉えるのはあまり良い方向ではありません。結局は自分のあり方をどう変えていくかにフォーカスする必要が出てきます。

記事の中で「サポートする」と書かれていますが、それは「妻が子育ての主役で、自分は脇役」という無意識の前提があるかもしれません。そこが変えられるポイントだと思います。

もちろん、妻が食べたくない子どもに無理やり食べさせようとすること自体は問題だと思います。ただ、なぜ妻がそう考えるようになったのか──その背景を一緒に探ることが大切です。子どもの頃の経験や家族関係など、本人も気づいていない原点があるはずです。

最初からそれを直接聞いても「そんなことない」と返されるかもしれませんが、日々の言葉の端々にヒントが隠れています。焦らず丁寧に聴いてみてください。そして、あなた自身も「サポートする立場」ではなく「主体的に家族と関わる当事者」として立ち位置をはっきりさせることが大切です。

妻のやり方は妻のやり方。あなたができることに集中していきましょう。

NLP的補足

このテーマはアドラー心理学の「課題の分離」が役に立つと思います。

アドラーは人が幸せになるために3つの条件を挙げました。
① 自分を好きであること
② 誰かの役に立ちたいという思い
③ 他者を仲間だと思えること

この3つが揃ったとき、人は幸福を感じると言います。
そして、それを育むために大切なのが「課題の分離」です。

私たちはつい「妻が」「子どものために」と他人の課題に踏み込みがちですが、妻がどう考え、どう行動するかは妻の課題。あなたがコントロールできるのは、自分の行動や関わり方だけです。

これは「無関心」ではなく、尊重の姿勢です。相手の領域を尊重し、自分の課題に集中する。そのうえで対話を重ねることが、結果的に家族全体の安心感につながります。

まとめ

妻の「お腹いっぱい?」という声かけの裏には、愛情と不安が同居しています。
無理に変えようとせず、まずは自分の関わり方から見直すこと。
「課題の分離」は、家族を守る優しさの一形態です。

愛する人と生きていくーーその決断に勇気を。

【本文文字数:1,642字】

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この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

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