保育園で療育を勧められた親が感じる違和感と向き合い方

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ご相談内容

 現在、保育園の1歳児クラスでちょうど2歳の誕生日を迎えたばかりの娘のことでご相談です。先日、保育園の面談があったのですが、保育園生活と家の切り替えがうまくできていない、というフィードバックをもらい、療育への参加を強く勧められました…

 自分のペースで遊びたい、集中したい。うまくいかなかったり、他の子に邪魔されるとイヤイヤする。活動の中で座ってできないときがある、興味を持つと前に出るなど単独行動に出る。など集団行動ができない点を指摘され、先生も手を焼いているようです。

 ただ、これまで日々の連絡帳や送迎時の先生とのやり取りの中ではそこまで言われたことはなく、1歳半検診の結果を園に伝えたあとの面談で突然このようなこと言われ困惑しています。

 実は1歳半検診のときに発達がゆっくり目だと指摘され発達相談にも一度参加しましたが、個人差もあるので今すぐ何か対応が必要な状況ではない、希望すれば療育を紹介はできると説明を受けました。

 発達障害が認定されると園としても先生を増やせるなど裏側の事情もあるようですし、そもそも2歳で集団行動??という疑問もあり、園への不信感が高まっています。
 私も妻も家では育てにくさを感じたことがなく、できることもどんどん増え成長を感じている(保育園で学んだお歌やダンス、ボール遊びを家でも披露してくれるなど)ため単にマイペースな性格・個性だと考えています。
 ただ、先生方が大変なのも分かりますし、娘が保育園生活がストレスに感じているのではないか?という不安もあり、どうしていくのが良いか悩んでいます。療育の件や園との付き合い方などどうされますか?ご経験や客観的な目線から何かアドバイスをいただければと思います。

にったんの回答

なかなか園と、パートナーの意見が合わないですよね。男性は「まあそんなもんで、大人になれば一緒でしょ」みたいにざっくり捉えがちですが、女性は平均からちょっとでも逸脱すると「この子大丈夫だろうか」と不安になったりします。その折り合いをつけるのが非常に難しいなと私もよく感じます。

これは私個人の意見になりますが、やはりその子の状態を毎日よく観察して、相談者さんがおっしゃっているように「しっかり成長しているか」「できることが増えているか」を見ていくことが大切だと思います。他の子と比べてできないことを数えても終わりはありません。

確かに集団行動が難しいと判断するのは、もう少し先でいいのではないかと思います。むしろ集団行動の大切さや難しさを学ぶのが保育園や学校の役割ですから、「こういうことができなければ療育」といった紋切り型の判断に従うより、日々お子さんを観察して、何が得意で何が苦手か、どうフォローできるかを夫婦で話し合うことが大切だと思います。

そして、相談や返答を通じて先生とすり合わせていくこと。単純に言えば、2歳できっちり集団行動できるほうがむしろ怖いくらいなので、そこまで神経質に捉えなくてもいいのではないかと私は思います。

NLP的補足

 今回の相談についてNLP的な見方をすると、「メタモデルの削除(名詞化)」が重要になってきます。性格という言葉は一般的に使われますが、実際には概念上のもので、現実に固定的なものとして存在するわけではありません。

「この子はこういう性格だから、できる・できない」と決めつけてしまうと、現実から離れた見方になります。そうすると「真面目な性格のはずなのに暴れている」といった矛盾した解釈にもつながりかねません。

ですので、「真面目に振る舞う傾向がある」というように、あくまで傾向として捉えることが大切です。そうすることで、相手を柔軟に観察し続けることができるようになります。

愛する人と生きていくーーその決断に勇気を

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この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

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