即効催眠・深化催眠
催眠誘導に関して、プラクティショナーコースでは、主にミルトンモデルの言語パターンを用いて、徐々に催眠状態に導いていく手法を学びます。しかし、マスタープラクティショナーコースでは、さまざまな手法を駆使して、即座に催眠に入れる技術や、再現性の高い手法を用いて、より深いトランス状態に導く方法も習得します。
NLPのトランス誘導において重要なこと
- パーソナルパワー(プラクティショナーのステイト、人間力)
クライアントとラポールを築き、相手になってほしいステイトに、先に自分がなるようにしながら、言語も非言語も一致しているようにします。
相手にトランスに入ってもらうためには、まず自分自身がトランス状態になることが非常に効果的です。 - 声のトーンやボリューム
ステイト自体は一致している必要があります。
トランスに入れるために、大きな声で話すものではありません。
例)自信のある状態に誘導するのであれば、声も大きく力強くなる 等 - ペーシングとリーディング
相手の呼吸の状態に留意し、非言語でペーシングをしながら、トランス状態に導く言語を使います。 - VAKの言語の活用
VAKの5つの表象言語を活用することで、より深い体験ができます。 - ミルトンモデルの活用
ミルトンモデルを活用することで、必要なビリーフやリソースがインストールされやすくなります。
例)「素晴らしい状態になっていくに思います。」などのように「思います。」という言葉を使うと、ミルトンモデルを使って伝えるようにします。
「あなたは、よりいっそう、自信に満ちて素晴らしい状態になっていることに気づくでしょう。」特に重要な技法は、アナロヴマーキングします。
接続用語を活用しながら、ペーシングし、深いトランスにリーディングしていきます。 - 後催眠暗示
覚醒から目覚めた後も、持続するような暗示を入れます。 - アンカーの活用
目を閉じている場合、言葉や身体感覚によるアンカーをかけます。 - 誘導する内容は抽象的にする
NLP催眠では、特定の具体的なイメージを描かせて誘導するよりも、抽象的な表現を使うようにします。
例)「目の前に青い海と空が広がっています。」
→「ある色や景色が見えています。」 - 「かもしれません」「思います」は多用しない
不確かな合に伝えてしまうが、続いてしまうとうまくクライアントを誘導できにくくなるので、ミルトンモデルの間接的誘導パターンを活用します。 - ネガティブな表現や言葉を避ける
トランス状態では、ストレートに影響を受けやすいものです。
否定的な言葉や、否定文ではなく、肯定的な表現を使いましょう。 - 前提に気をつける
言葉の前提に気を付けましょう。たとえば、「あなたは幸せになります」と言うときに、今幸せではないといったビリーフがインストールされることになります。
「さらに」「もっと」「今まで以上に」などを一緒に使いましょう。 - 語尾を下げる(語尾を伸ばすと上がりやすくなるので語尾を短くする)
語尾の使い方で、相手が抵抗しにくくなります。
語尾を下げることは、暗示的に使うことができます。
逆に語尾を上げると質問のようになり、相手はトランスに入りやすくなります。 - 相手を覚醒させるとき
後催眠暗示を使いながら、カウントをしたり、アンカーを活用したりして、トランスから目覚めさせます。
例)「3から1まで数えたらしっかりと目を開けます」「3、2、1!!」「私があなたの肩に触れるとリフレッシュして目を開けることができます」などのように、プラクティショナーが誘導します。