出産後に夫が「敵」になる?その心理の正体とは
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【相談内容】父親としての思いと現実のギャップ
私はパパで、現在育休通です。私の妻は出産後に1カ月検診まで5キロほど離れた実家に帰省しました。 ただその間に喧嘩をしてしまい、仲直り済んでますが検診後も帰ってきてないです。
親戚もたくさんいて人手もたくさんあるのでその分助かっていると思うのですが、私自身は育児と家事は自分事のように取組みたく張り切っていたのですが現状それが叶いません。いつ帰ってくるかも曖昧にされてます… 奥さんは友達に子供を会わせてるのですが、こちらが会わせようとすると態度が急変して会わせたくないような返答をしてきます…
他にもほぼ毎日子供に会いに行ってますが、時間制限を設けられすぐに帰されます… 出産の立会いもして父親としての自覚が出てきていた中でこのような事が続いてると、そういった自覚がだんだんと薄れていってます… 世の中のパパは私と同じような悩みはあるのでしょうか?
にったんの回答:妻の変化と夫の立場
それはなかなか辛い状況ですね。 すぐに状況を改善するのは難しいかもしれません。 なぜなら奥さん自身も、自分の心境の変化に気づいていない可能性があるからです。
同じ出来事ではなくても、多くの夫婦に似たことが起きています。 出産前後で妻の態度が急に変わり、問いただしても納得できる答えが返ってこない。 悪者にされてしまうことすらあるのです。
本人ですら何が起きているのか気づいていない場合もあります。 だからこそ、奥さんの本当の意図に気づいてあげる必要があります。 ただしそれには信頼関係の構築が欠かせません。
妊娠後はオキシトシンというホルモンが分泌されます。 「子どもを強く守りたい」という意識が高まるため、仲間以外を敵と感じやすくなります。 夫が敵と認識されると、理屈は全く通じなくなります。
辛いのは女性自身がその変化に気づけないこと。 一方で男性も、結婚前と同じように「彼氏」感覚で接してしまう。 そのズレがすれ違いを生むのかもしれません。
だからこそ男性は「妻にとって最高の女友達」を目指す。 これは簡単ではありませんが、一つの方向性になるかもしれません。
NLP的補足:信頼関係は観察から始まる
NLPの視点で言えば「ラポール(信頼関係)」が重要です。 「この人なら話してもいい」と思わせられるかどうか。 それが関係改善の出発点になります。
そのためには自分の弱さや悲しみを隠さずに見せることも大切です。 相手に「安心できる存在」と感じてもらう工夫が求められます。
具体的には、相手の呼吸や声の速さ、まばたきや仕草を観察します。 NLPではこれを「キャリブレーション」と呼びます。 小さなサインを見つけ、合わせていくことが信頼構築の第一歩になります。
まとめ:父と母の距離を縮める小さな一歩
夫婦のすれ違いは、出産という大きな出来事の後に起こりやすいものです。 すぐに解決できなくても、観察と共感の積み重ねが大切です。 「味方であり続ける姿勢」を示すことで、少しずつ関係は変わるかもしれません。 小さな一歩が、未来の大きな安心につながります。