夫が感謝の言葉を言ってくれない…どう伝えるべき?

体調不良の夫にモヤモヤ…「言い方」で関係をこじらせないために

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【お悩み相談内容】

パパさんへの愚痴込みの相談です。 昨日、夫が37.2度の熱からスタートし、夜には38度を超えました。 午前中はしんどいながらも息子と遊んでくれて、その間に朝食と昼食の準備ができたので、とても助かりました。 夜は38度を超えていたので、さすがにしんどいだろうと思い、夫にはゆっくり休んでもらいました。 — 今朝、熱は36.7度まで下がっていました。 私は「寝てていいよ」とも「起きて」とも言わなかったのですが、夫はずっと寝続けていました。 一方の私は、生理1日目で貧血・腹痛・腰のだるさがあり、さらに風邪をもらったのか鼻水とくしゃみが止まらない状態。 それでも息子のご飯や夜ご飯の準備、そして「遊びに連れて行ってあげたい」という気持ちで、なんとか1人で頑張りました。 それなのに、夫からは「寝かせてくれてありがとう」とか「しんどいのに息子を見てくれてありがとう」といった言葉が一言もありませんでした。 — ちょうど父の日だったこともあり、「あまり言うのもな…」と思って我慢していたのですが、 しんどさとモヤモヤが積もって、ついChatGPTに相談してしまいました。 そして、私は夫にLINEでこう送りました。 「私はあなたのお母さんでもなければ家政婦でもないよ。 体調が悪いのは分かるけど、もう熱も下がったのに寝てばかりいられると正直つらい。 まだ寝たかったら、一度実家で休んできてほしい。」 直接言うとケンカになると思ったので、息子が膝の上でお昼寝している間に送ったのですが…。 その直後、寝室から夫がすごい勢いで出てきて、 「何もせんと悪かったな!!」と怒鳴りながらゴミを捨てに行きました。 — 私の言い方がキツかったのでしょうか? どういう言い方なら、もう少し穏やかに伝えられたのでしょうか? 表現の仕方で直した方がいいところがあれば、ぜひ教えてください。

にったんの回答(個人的見解)

一般的に言えば、明らかに旦那さんがただ拗ねているだけ、というふうにも見えますが、そう言ってしまうと今回の相談者さんが主体的に関われなくなってしまうと思います。少し説教っぽく聞こえるかもしれませんが、お話ししますね。

男の立場からすると、この旦那さんの気持ちはすごくよく分かります。パパというのは「行動を通して愛や誠意を表す」傾向があり、言葉をあまり重要視しない人が多いです。極端に言えば、「やることをやっていれば、それが家族への愛情表現」と考えているのです。

一方で女性は、たとえ家事や育児が完璧でなくても、相手からねぎらいの言葉をもらえるだけで「大切にされている」と感じます。ここに男女の感じ方の違いがあります。

男性は「そんな言葉をかける時間があったら休む」「仕事をする」という意識が強く、それを注意されると“非難された”と受け取ってしまうことが多いんですね。

信頼関係がしっかり築けていれば反省もできますが、ラポールが弱いときは「批判された」と誤解しやすいものです。ですので、このケースでは、旦那さんの体調が戻って少し余裕があるときに、落ち着いて話してみることが大切だと思います。

NLP的補足

NLP的に言うと、今回の背景には「ビリーフ(信念・思い込み)」が関係している可能性があります。

ビリーフとは、「AならBである」といった固定的な結びつきのことです。たとえば「優しい言葉をかけてくれない=愛されていない」といった考え方です。

自分がそのビリーフを持っていることに気づいていないと、相手にも同じ考えを求めてしまい、無意識にコントロールしようとしてしまうこともあります。

同じ行動をしていても、ビリーフの違いで感じ方がまったく変わることもあります。大切なのは、「相手のビリーフは何か?」を観察し、確かめてみることです。

多くの場合、本人でさえ自分のビリーフに気づいていないことが多いので、焦らず、根気よく向き合っていくことが大事だと思います。

まとめ

夫婦は、同じ出来事を前にしても「行動で示す派」と「言葉で伝えてほしい派」で感じ方が大きく違います。

まずはお互いのビリーフを理解しようとすることから始めてみてください。穏やかに伝えたいときは、「責め」ではなく「お願い」として伝えると受け取りやすくなります。

愛する人と生きていくーーその決断に勇気を。

【本文文字数:2,366字】

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この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

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