子どもに「ママのこと好き?」と聞く妻に違和感を覚えたときの考え方

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ご相談内容

質問です。
以下の場面で、にったんさんならどう考え、どう返答しますか。
私は夫です。
妻と1歳の息子がいます。
寝かしつけは半分ずつ担当しています。
今日は妻の寝かしつけの日でした。
妻と息子が二人でソファに座り、寝かしつけをしていました。
息子はまだ母乳で寝ています。
この日は特に眠かったようで、
母乳を飲みながら、妻が息子の名前を呼び、
「〇〇くん、大好き!」
と言いました。
そして続けて、息子にこう聞きました。
「〇〇くん、ママのこと好き?」
息子は飲みながら「うん」と答えました。
さらに妻は、
「〇〇くん、ママのこと大好き?」
と聞きました。
息子は質問を最後まで聞かず、途中でまた「うん」と答えました。
その後、寝かしつけが終わってから、
妻はその様子をとても嬉しそうに、私に話してきました。
正直な気持ちを言うと、
妻が息子に対して、
「自分(ママ)のことが好きかどうか」を答えさせるような質問をすることに、
気持ち悪さしか感じませんでした。
普段から「大好きだよ」と伝えること自体は良いと思います。
ですが、「言わせる」という点に、
やはりモヤモヤしてしまいます。
おそらく、
自分に自信がないのか、承認欲求が強いのではないかと思っています。
また、息子が将来、
友達などに対して
「〇〇のこと好き?」
と顔色をうかがうような子にならないか、心配になります。
こうした質問自体が、
悪い言葉かもしれませんが、
子どもを使って自己の欲求を満たしているようにしか思えず、
非常に自己中心的に感じてしまいます。
それが息子に悪影響を与えないか、気になっています。
妻に対しては、
「私はそういう質問はしないけどね」
とは伝えました。
本音としてはやめてほしいのですが、
どう言えばいいのか悩んでいます。
強く言うと、
反発するだけだろう、という印象を妻に対して持っています。
どう思われますか?

にったんの回答

気持ちはすごくわかりますね。自分も、たまにそれをやってしまうことがあるので、気をつけないとな、というふうに思いますが……。
妻を変えようとするよりも、奥様がなぜそのように発言されているのかという背景がそこまでわかっているのであれば、あなたが、奥様自身が自信を持てるように、もしくは息子から好きだと言ってもらえなくても無償の愛を注げるように、サポートしてあげるべきなのではないでしょうか。
妻の発言を変えようとか、自信を持てと言ったところで、そんなことができるなら、初めからやっているはずです。
妻を変えようとするのではなく、あなたが妻のためにできることは何なのかを必死で考え、妻が変わろうが変わる前だろうが、あなたが本当に相手のためになると思うことは何なのかを考えて、実行していくしかないと思います。
これはこれで非常に難しいことではありますが、よく親は「子どものためを思ってやっている」と言いますが、それは言い訳であって、結局は、あなた自身があなたから先に変わるのがめんどくさいと言っている、その裏返しであるだけです。
まず、あなたから変わりましょう。

NLP的補足

NLP的な話で言うと、これはメタモデルでいうマインドリーディングが当てはまると思います。
息子に対して「ママのこと好き?」と聞いている人は、自己承認欲求がある、自信がないのだ、というふうに、相手の気持ちを自分がわかっていると錯覚している状態です。
相手はきっとこう思っているはずだ、とか、私は相手のことをわかっている、と思い込んでいる状況は、現実とは必ずしも一致しませんよね。
そのことをマインドリーディングと呼んでいます。
「どうして相手がそう思っているとわかるんですか?」と質問してあげることで、実は自分の見方がずれていた、ということに気づけます。
なので、「なぜそういうふうに聞くの?」と質問してあげてみてください。
おそらく無意識だと、なかなか正確な回答は出ないと思いますが、繰り返し質問してみたり、タイミングを変えてみたり、言い方を変えてみたりして、いろいろとトライしてみてください。

愛する人と生きていくーーその決断に勇気を

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この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

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