親の「気の利かない言動」、一体どうすればいい?

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【お悩み相談内容】親の「気の利かない言動」で妻がストレス…どう間に入れば?

妻が、私の両親の言動にたびたびストレスを感じています。
具体的には以下のようなことです。

– 父が家に来た際、私たちの身の回りのものや部屋の様子を見て、「ボロボロ!」「汚っ!」など、思ったことをついそのまま口にしてしまう。
– 母は孫への関心が強く、妻への気づかいが少なめで、「太客だよ〜」「パトロンだよ〜」のような冗談を言ってしまう。
– 妻が子どもの話をしているとき、母が私の子ども時代の話を重ねてしまうこともあり、それも鬱陶しく感じているようです。

普段は普通の会話もしており、関係が最悪というわけではありません。
ただ、こうした“気の利かない言動”が積み重なり、妻としてはイライラやモヤモヤが溜まってきています。

私自身も「確かにおかしいな」「悪気はないけど配慮が足りないな」と思う一方で、
– 悪意があるわけではない
– 年齢的に、いまさら言い方を直すのは難しい
– 指摘すると喧嘩になる可能性がある(母は少し感情的なタイプ)

と考え、直接は注意せず静観してきました。

また、妻側の親族も私に対して似たような対応(お酒をしつこく勧められる、年収やローンの話をされる、興味のない親戚話をされる等)があり、
「お互いさま」と思ってあまり気にしていません。

客観的に見て、このような状況では、私はどう妻と両親の間を取り持つべきでしょうか?

「お互いさま」は危険な考え方?

ご相談ありがとうございます。これはとても難しい問題ですよね。

私自身も、妻の義母が学校の先生だったこともあり、考え方をしっかり持っているため、意見がぶつかり合うことがちょこちょこあります。

私の母は孫に甘く、勝手にお菓子やおもちゃを買い与えてしまい、妻が怒ることもあります(笑)。

さて、ご相談内容を拝見して少し気になったのが、最後に書かれていた「お互いさま」という考え方です。

もちろん、相手の家族が自分に対して同じようなことをしてきたから、仕方ないと考えてしまう気持ちはとてもよくわかります。

しかし、ご両親の言動でストレスを感じているのは、ご相談者様ではなく奥様です。奥様が不快に感じている以上、その問題は「お互いさま」では解決できないかもしれません。

ご両親に直接伝えて関係が悪化するのが怖い気持ちもわかります。

そのため、まずは不快に感じたことを夫婦間で共有するにとどめ、深く考えすぎず流すのも一つの手です。

客観的な正解は存在しない

また、「客観的に見てどうすべきか?」というご質問ですが、ここにも少し注意が必要です。

人それぞれ価値観や考え方は違いますし、家族の形もそれぞれです。

他の家族がどうしているかを参考にするのは良いことですが、それが必ずしもご自身や奥様にとっての正解とは限りません。

最終的にどうするのかは、ご自身の家族の中で「主観的に」決めていくしかないのです。

周りの意見に振り回されてしまうと、逆にストレスが増える可能性もあります。

お子さんがすでに話せる年齢なのであれば、お子さんを交えて、「どんな家族になりたいか」ということを共有しながら進んでいくのが良いかもしれません。

NLPから考える「価値観のすり合わせ」

この状況を考える上で、NLP(神経言語プログラミング)の「バリュー(価値観)」と「クライテリア(基準)」という理論が役立つかもしれません。

これは、自分が大切にしている「価値観」と、その価値観を満たすために必要な「物事の基準」を明確にする考え方です。

例えば、「楽しい、幸せな家族」という価値観があったとします。

この価値観を達成するためには、「何が揃っていれば楽しい家族と言えるか?」という基準を考えてみるのです。

付箋などに書き出して客観視してみると、自分が本当に大切にしているものが見えてきます。

そして、これを奥様と一緒にやってみてはいかがでしょうか。

「自分はこれが大切だと思っていたけど、妻はこっちを優先したいんだな」といった、お互いの価値観の違いに気づくきっかけになるかもしれません。

夫婦で話し合い、「じゃあ、どちらを優先していこうか」と決めていくことで、今後の方針が明確になるはずです。

価値観は変わっていくものなので、定期的に見直す「価値観の棚卸し」も重要になってくるでしょう。

文字数:1,257文字
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この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

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