親だからといってカッコつける必要はない。

こんばんは!私は3人の子供を持つ父親です。日々、子育ての中で心がけていることがあります。それは、子供にやってほしくないことがあるときは、できるだけ具体的に理由を述べることです。

ある日、外出前の慌ただしい朝のこと。息子が半袖を着ようとしているのを見て、私は思わず口にしました。
「ほら、こっちの長袖の方がカッコいいでしょ?」
息子は不思議そうな顔をしましたが、言われた通りに長袖を着ました。

その日の夕方、洗濯物を干そうとしていると、娘がテレビを消して私にまとわりついてきました。
「ほらほら、テレビ、面白いのやってるから、見てて!」
娘は少し残念そうでしたが、言われた通りにテレビの前に座りました。

しかし、その夜、子供たちの様子が気になりました。息子はなんだかしょんぼりとしていて、娘は私の顔を見るたびに不安そうな表情を浮かべています。

ハッとした瞬間がありました。子供たちは私の嘘を感じ取っていたのです。カッコつけた理由や、自分の都合で作り上げた理由が、子供たちの心に引っかかっていたのでした。

その夜、私は子供たちと向き合い、正直に話をしました。
「パパね、本当はね…」
長袖を着てほしかったのは寒くて風邪を引くのが心配だったから。テレビを見ていてほしかったのは洗濯物を干す時間が欲しかったから。

子供たちの目が少しずつ輝きを取り戻していくのが分かりました。

それからは、自分がめんどくさいときは正直に「めんどくさいから」と言うようにしています。ただし、めんどくさそうに言うのではなく、毅然と「面倒だから」と伝えるように心がけています。

かっこいい理由があれば言いますが、無理に作ることはしません。どれが本当の理由なのか、正直に生きていく。そんな親でありたいと思っています。

この新しい姿勢は、子供たちとの関係をより深いものにしてくれました。正直な言葉が、確かな信頼を育んでいるのを日々感じています。これからも、この正直さを大切に、子供たちと向き合っていきたいと思います。

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