育休中の夫婦がすれ違う理由|家事育児の価値観を揃えなくていい話

目次

ご相談内容

こんにちは。夫婦で1年間の育休を取っていて、今は生後4ヶ月の娘をふたりで育てています。日中は1時間半ごとに育児の担当を交代しながら過ごしています。

僕のほうが家事育児をテキパキ進めたい性格で、今は主に料理を担当していて、作り置きが切れないように調整しています。妻はどちらかというとのんびりしたタイプで、時間があるときに掃除などをしてくれています。妻は私と比べて臨機応変な対応が苦手なところがあり、そんな姿を見ると私は気になってしまって、つい指摘してしまい、妻を傷つけてしまうこともあります。

昨日も、妻が育児を担当する時間に娘をしばらく泣き止ませられず、休憩中だった私が泣き声を聞いて焦ってしまい、冷たい態度で助けに入ってしまいました。その後、「泣き声がしんどいから、扉を閉めてくれると助かる」と伝えたのですが、言い方がきつくなってしまって、妻を泣かせてしまいました。

最近こういうすれ違いが続いていて、自分の伝え方や向き合い方を見直したいと思っています。もし似たような経験がある方がいたら、どんなふうに気持ちを伝えたり、夫婦で乗り越えたりしているか、教えていただけたらうれしいです。

にったんの回答

不思議なものですよね。その不器用でマイペースなところが可愛いなと思って結婚したはずなのに、実際に一緒に過ごしてみると、それがむかつくようになるというのは、あるあるだと思います。

私も同じような気持ちを抱いたことがあるので、とてもよくわかります。うちの妻は管理栄養士で、栄養や健康食にとてもこだわりがありました。学生時代からそうだったので、その一本筋の通った姿勢が素敵だと思い、惹かれて結婚しました。

ただ、結婚して一緒に暮らしてみると、「あれを食べるな」「これはこうやって食べろ」など、いちいちうるさいなと感じて嫌になることもあります。

それはさておき、人の作業の進め方や価値観は、それぞれ違っていて当然ではないでしょうか。奥様が大事にしていることと、あなたが大事にしている「効率よく進める」という価値観は、そもそも違うのだと思います。

その違いに対してイライラするのは、公園にいる鳩がじっとして動かないのを見て、「もっと動き回ればいいのに」と腹を立てているようなものです。

また、「作業量は夫婦で同じでなければいけない」という前提も、どこかにあるように感じます。でも、別にどちらがたくさんやってもいいと思います。ニコイチでやらなければいけない仕事があり、どちらがやっても構わない、そう考え直してみてください。

学校や社会では、100の仕事を2人でやるなら50ずつ分けるのが普通だと教えられますが、家族はそうではないと思います。

理想はお互いがそう思えることですが、無理に50に合わせようとしてイライラする必要はありません。むしろ、「やってもらいすぎて悪いな」と思わせるくらいで、たぶんちょうどいいのだと思います。

NLP的補足

マトリックス的に見ると、相談者である旦那さんは、かなりネガティブ自立の状態にあるように思います。

ネガティブ自立に入ると、相手の奥さんが「何もできない」「ミスだらけ」に見えてしまいます。しかし実際には、あなたが高すぎる基準を持ち、怒ることで、そう見えてしまっているのはあなた自身です。

そしてあなたは、それによって「自分はこの家族で役に立っている」「仕事ができている」「良いパパだ」と感じています。裏を返せば、そう感じさせてくれている奥様に感謝すべきとも言えます。

もし奥様がテキパキと家事育児をこなし、「パパなんていなくても大丈夫」という状態になったとしたら、どうでしょうか。きっとあなたは、奥様から批判され、ダメ出しされ、ポジティブ依存に入ってしまうかもしれません。

奥様の作業が遅いと感じるのであれば、あなたがさっと片付けて、奥様がゆったりできる空間をつくってあげればいいのではないでしょうか。変わるべきは、あなた自身だと思います。

愛する人と生きていくーーその決断に勇気を

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

にったんのアバター にったん 米国NLP™協会認定NLP™トレーナー

米国NLP™協会認定NLP™トレーナー。
米国創始者から直接学び、日本国内外でNLPを実践・指導。
マネジメントゲーム(MG研修)において10年以上の実績を持ち、
延べ1,000人以上の経営者・ビジネスリーダーを育成。

また、国内最大級のパパコミュニティ「パパ育コミュ」の理事として、
育児・パートナーシップ支援にも積極的に取り組み、
朝日新聞・フジテレビ「ノンストップ!」等のメディアにも出演。

心理学・経営・家庭支援の三領域を横断し、
個人と組織の成長を支援する専門家。

コメント

コメントする

目次