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本の話から始まって、映画やドラマへと脱線し、最後はなぜか人生の話にたどり着く。
そんな、いつもの時間だった。
ホラーなのに綺麗な恒川光太郎
ブロウさん:恒川光太郎さんって知ってる?ホラーなんやけど、全然ホラーじゃなくて。
にったん:「夜市」…これ見たことあるな、このカバー。
ブロウさん:第12回日本ホラー小説大賞。「秋の牢獄」とかもあって、すごい読みやすいねん。一応ホラーやけど、描写が綺麗で。
ホラーなのに綺麗。
怖さよりも、どこか透明感がある。
その言葉が妙に印象に残った。
私は最近、Audibleで聞き直した。
ホラーなのに、優しい読後感がある。
不思議な作家だと思う。
Audibleで積読が加速する現実
にったん:ほんまに10冊ぐらいダウンロードしてしまってさ。自動で今日ダウンロード始まりましたよ、って通知くるねん。
ブロウさん:読みたいやつが溜まりすぎて信じられへん。
Audibleは便利だ。
でも便利すぎると、未読が雪だるま式に増える。
小説はAudibleが相性いい。
自己啓発は正直、定着しにくい。
でも物語は、多少聞き逃してもストーリーは流れていく。
「理解せんでも進む」
それが逆に、小説の本質なのかもしれないと思う瞬間がある。
宮部みゆきの重さと山崎豊子の辛さ
ブロウさん:宮部みゆきさん、まだ読めてないねん。
にったん:「火車」は読んだ。トリックよりも、人間の重さが残る感じやな。
そして話題は山崎豊子へ。
にったん:「白い巨塔」一回読むのやめた。重すぎて。
ブロウさん:しんどいよね。どの作品も。
名作ほど、読む体力がいる。
面白いのに、苦しい。
読書は娯楽なのか修行なのか、わからなくなる瞬間がある。
どんでん返しへの期待と現実
ブロウさん:「殺戮にいたる病」も思ったほど衝撃なかったかも。
にったん:「イニシエーション・ラブ」は途中で気づいたかも。
どんでん返しは、体質がある。
驚く人もいれば、途中で見抜く人もいる。
「わかりやすい驚き」が好きなのか、
「構造の巧妙さ」が好きなのか。
自分の好みを知ることも、読書の楽しみだ。
コンフィデンスマンJPという救い
にったん:「コンフィデンスマンJP」見た?
ブロウさん:あれ最高やで。見てる側も騙されるやつ。
詐欺師の物語。
でも騙される快感がある。
ストレスが溜まったとき、私は「トリック」を観る。
何回も観ているのに、また観る。
安心できる娯楽があるというのは、実は大事なことだ。
中国SF「三体」という衝撃
にったん:「三体」って知ってる?中国のSFなんやけど、ぶっ飛んでる。
三体人は、思考が可視化される世界に生きている。
つまり、嘘がつけない。
文明レベルは圧倒的に上。
地球人は一部地域に集約される。
ブロウさん:ぶっ飛びすぎてるやろ。
天才って、こういう発想をするのか。
読むたびに、世界の広さを思い知る。
本と人生の関係
Google Meetが残り1分を告げた。
にったん:いろんな本読んでる人と話せるって、すごいよな。長生きするつもりなかったけど、ちょっと長生きしようかなって思ってきたわ。本だけで一生潰せるかもしれん。
ブロウさん:いい締めやな。本書きたいな。
にったん:出版したいな。
本の話から始まって、最後は人生の話になる。
それが、私たちの対談のいつもの形だ。
読書は、娯楽でもあり、対話でもあり、未来への伏線でもある。
次はどの迷宮に迷い込むのだろうか。


